ちっぽけな死

 ヨスタトが死んだ。俺はシーツの端を握っていつまでも泣いていた。みっともなく。最後の数日、彼は眠り、わずかな時間目覚め、ただ息をしていた。もう俺の事が分からないようだった。それでもヨスタトは俺の全てで、今でもそうだ。俺は一人になって、また自分を置いていった家族を恋しがっている。