ハァーン、なるほどね。僕は君の悪ふざけにうんざりした。いい加減にしてほしい、そばにいるくらいならいいんだけれど、やりすぎなことがたびたびあった。なんでだよ! 君は僕のおかず(検討中)を覗きこんでニヤニヤしていた、へえ、ラフ、君はこういうのが好みだったのか。悪かったな、僕はラテン系でもグラマーでもなくて、でも肌くらいは焼いてもよかったかな? おお、ふざけんなよクリストファー、やっていいことと悪いことがある。僕は十三の子供のようにどぎまぎしながら雑誌をベッドの下に放り込み、水を飲みに立ちあがった。君は僕についてきた、僕の行くところならどこへでも──クソ、どこへでもついてきた。こいつのせいで出会いも台無しだ、この間スーパーで会った子をいい感じに誘えたのに、結局気味悪がって、いや違うな、かわいそうがってお悔やみの言葉でデートを終わらせてしまった。みんなそうだ、僕のことを、死んだ子供をいつまでも舐めている母犬かなにかだと思いこんでいる、君の話なんかするといつもそうだ、いつもそう。僕はコップを溢れさせ、さわやかな温度で手を冷やした。気持ちがいい、ついでに水分補給もたっぷりした、冷蔵庫の中にはまだジャムが残っていて、ゼロカロリーの水道水に砂糖を山ほど加えてくれるはずだった。君が太っちょになったら困るな、なんて君はいらないことばかり言う、オーブンの前に座りこんで。そのまま焼いてやりたい、いいや、本当は、君をもう一度抱きしめたいのに、生憎ここにあるのはただの埃とさっきこぼした水のちっちゃなしずくだけ、胸を真っ赤に濡らした君は実際ここにはいない、銃創は三つ、うち一つが貫通、二つはきみの肋骨の間と心臓の底で昼寝してた、君のファンは僕だけで十分だったんだよ、言わんこっちゃない。ソフィアに水は? サボテンの棚に腕組みして寄りかかる君、黙れよ、その子はヘレンだって言ってるだろ。